|
End of Infinity
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
<6>
(7)
(8)
(9)
(戻る)
失う事が 怖かったんだ。 だから 手に入れたいとも思わなかったよ。 ・・・君に会うまでは。 気づいたら、夢中になって彼の後を追いかけていた。 この頃の僕はまだ戦いについて全く無知で、 舞空術すら覚えてはいなかった。 実際あの遠い距離を、どうやって辿り着いたかもよくわからない。 ・・・行きたかった。どうしても。 だって、彼が行ってしまう。 僕の知らない、どこか遠くへ。 そして、見たんだ。 あなたが守れなかった・・・守りたかったものの事。 その優しさが 踏みにじられた時の事。 ・・・その頬が、赤い涙で濡らされたのも。 全部。 僕の気配に気づいても、ピクリとも動かなかった。 ・・・近づいて、傍らに座り込む。 「・・・・・・トランクス・・・・・・」 笑う。 ・・・知ってたよ。その微笑みが嘘だって。 でも、その笑顔が好きだった。 僕はあなたの、笑っている顔しか知らない。 それ以外の顔は、知らない。 見た事が ないんだ。 赤い鉛が僕の服にも移ったけれど。 でもそんな事、どうだっていい。 縋るように抱きついた。 「トランクス・・・」 お願い。お願い・・・・・・お願い。 この人を、殺サナイデ。 感情を、傷つけないで。 優しい気持ちを壊さないで。 《 笑わないで・・・ 》 (この鎖が解かれたら) (あなたはきっと 行ってしまう) (この手のひらを抜け出して) (僕の知らない、どこか遠くへ。) 「・・・・・・はん・・・・っ・・にいちゃ・・・・っっ」 「ごは・・・・・っに・・・・・ちゃん・・・っ」 君が永遠に去った時 僕は泣いたよ 小さな鼓動を抱きしめながら でも この気持ちが届いたら あなたは気づいてくれるかな ・・・僕のこと・・・。 (1) (2) (3) (4) (5) <6> (7) (8) (9) (戻る) |