End of Infinity
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何かの時間が止まる時


君は言ったね


『 守れなくてごめん 』 って。


その言葉こそが偽善だったと


君はいつ  気づくんだろう。





トランクスの声の調子は、日増しに鮮明になっていく様だった。
母親のブルマ同様、悟飯にとってもそれは何より願っていた事であった。
けれどあんな事があったせいか、彼は頑なに悟飯の傍から離れようとは
しなかった。そして、悟飯の心を極力保護しようと努めている彼の姿が、
ブルマの目にだけ映っていた。

療養の間しばらくは、三人で連れ立って色んな場所に足を運んだ。
その時間は文字通り、夢のように楽しく 静かに流れすぎ、
彼らに悩み苦しむ事を一時だけでも忘れさせてくれていた。


その後本人の強い要望もあって、トランクスは本格的な武術の鍛錬を
受けるようになった。
この時初めて、悟飯は彼の天性の才能を感じた。
それが血筋故であり、また彼の将来を暗示させているようで、
苦々しく思いながらただ見守る日々を過ごしていた。



「じゃあ今日はもうここまでにしよう。」
お互いに息を切らしながら、腰を下ろしてそう言った。
「昨日よりも気の使い方が随分良くなってたよ。
 今度はもう少しメニューの高度を上げてみようか。」


長い事間を置いて、トランクスが思い詰めた顔を向けてきた。


「ねえ・・・悟飯さん。」

「・・・ん・・・?」

「今度人造人間が現れたら・・・俺も一緒に連れてって。」


いつか言われる事とは思っていた。答えは前から決められていた。

「だめだ。君を連れてはいかない。」

「・・・どうして?俺だって、敵の気を引きつける事くらいなら出来るよ!」

「そう思っているなら尚更だ・・・。
 中途半端な実力で敵う相手じゃない事は解っているはずだよ。
 それに俺は・・・君がどんなに強くなっても、戦いをさせる気はない。
 俺はあくまで自分の身を守る術を教えているにすぎない。」


「・・・なんで・・!?悟飯さん言ってたじゃないか!
 俺の父さんは立派な戦士だったって!!俺だって・・・」

「トランクス」

彼の体が揺れる。

「わかってくれ・・・。君を、傷つけたくないんだ・・・。」

それを聞いて肩を震わせ、そのまま走っていってしまった。




自分で言っておいて何だけど。


・・・戦士ってどんな人だ?


戦って、戦って・・・・・・死んでいく人の事?


もしそうなら、俺は・・・強くなる事に何の意味も見いだせない。




それでも自分は、戦場に身を置いている。
こんなに辛い思いをするのは、自分だけで充分だと思っていた。
そしてどんなふうに思われたとしても、あの子の未来を守らなければ
ならないと、心に固く誓っていた。



(こんな事を話したら)


(君はきっと、怒るかな。)





大切なのは 気持ちを閉ざしちゃだめだって


すごく簡単なことなのに。




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