★第1話 (1/4)
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――ある研究施設を上空から俯瞰。時間は午後の早めの時間。敷地の中にいくつかの研究棟らしきがある。建物の一つにアプローチ。
――研究室に入ってくる初老の男。モニターをのぞき込む。テロップ「OZ日本本部 所長 葉隠暁紘博士」

葉隠「田島君、竜と黒羽君はどこへ行ったのかね?」
田島「シミュレーションぶん回す間、道場行って来るって、出ていきましたよ」
葉隠「とっくに解析は終わっとるじゃないか。しょうがないのぉ、二人とも‥‥」


第1話 タイトルIN「OZ本部 応答せず!」


――場面変わって武道場のような所。武具もつけずに竹刀と四節棍で打ち合う二人の青年。相手の間合いをうまくぬって、竹刀を持った黒羽が鋭く打ち込む。それを四節棍を操ってかわしていく赤星。応援している女子中学生。

瑠衣「がんばれ、黒羽さん! 赤星さん!」
――テロップ「桜木瑠衣」

――赤星、面に入った竹刀を棍で受け止めるが、ちょうと接続部で受けてしまう。黒羽、竹刀を途中で止めるが、赤星の頭頂部にけっこうな衝撃が入る。
赤星(頭を抱え込む)「いってーっ 手加減しろよ、黒羽ぁ」

黒羽(竹刀で自分の肩をとんとんと叩きながら)「本気でやれって言ったの、お前さんだろう?」
――テロップ「リーブスプロジェクト被験メンバー 黒羽 健」

赤星(座り込んで黒羽を見上げジャラリと四節棍を上げる)「まだこいつに慣れてねーんだよっ」
――テロップ「OZ主任研究員兼リーブスプロジェクト被験メンバー 赤星 竜太」

瑠衣(くすくす笑いながら近寄ってくる)「大丈夫? 赤星さん?」
赤星「くっそー。節が一つ増えただけで、とたんにわかんなくなっちまった」
――赤星、立ち上がり四節棍をさばいていったん棒状にし、またバラしてまとめる。
黒羽「兄様の使いこなす五節棍まではまだ道遠しってとこらしいな?」
赤星「まぁな。ぼちぼちやってみるさ。で、瑠衣ちゃん、今日の実験は終わったのか?」

瑠衣「うん。でもパパとママもう少しかかるんだって。だから瑠衣、先に帰ってお掃除しなきゃ」
赤星「まったく桜木博士も綾博士も仕事熱心だよなー」」
黒羽「学校休みの日にこんな可愛い娘さんをほっとくとはな‥‥。なあ、瑠衣ちゃん?」
瑠衣「うん、ありがと、黒羽さん。でももう慣れっこだから」

――いきなり武道場についているインターフォンが鳴る。走っていって受話器をとる赤星。
赤星「はい! 赤星です! す、すんません、すぐ戻ります!」(黒羽を見て)「お呼びだ」
瑠衣「フフ‥‥二人とも、またさぼってたのね。じゃ、あたし帰ります! お仕事がんばってね!」
黒羽(敬礼もどきの独特な挨拶で)「気をつけて帰るんだよ!」
――瑠衣、元気のいいVサインを出して走っていく。
黒羽「じゃ行くとしますか」

――二人、道場を出て葉隠博士のいる棟に向かう。かぶるナレーション(赤星の声で)
「5年前にユネスコの一機構として国際科学防衛機構、通称OZが生まれた。想定外の脅威から国や政治の利害を超えて地球を守るため、科学者によって統制された防衛機構だ。そしてここはOZ日本本部。所長は葉隠暁紘博士。俺たちをこき使っている天才科学者だ。
今、俺たちが関わっているのは強化スーツの開発だ。災害時に簡単に装着できて悪環境での救助活動が行える耐熱耐対ショックスーツ。今までの防火服のように動きを損なうことがないのが大きな特徴で戦闘も可能なんだ。これはOZの最高機密の一つであり、それもだいぶ仕上がってきている」

葉隠「こりゃ、竜、解析終わる時間には帰ってこい。先に進めんじゃろうが」
赤星「あはは‥‥。つ、つい‥‥。で、どうでした?」
葉隠「かなりいい線いっておる。これなら火災の温度の1000度でも30分は活動できるじゃろ」
黒羽「そりゃ凄い。今までの10分じゃ制約が有りすぎですからね」
――黒羽が視線を投げた先には5つのリーブレスがある。
葉隠「で、竜や、次は境界条件をこいつとこいつにして解析してみてくれ」
赤星「りょうか‥‥」

――響き渡るサイレン。いきなり激しく揺れる研究室。激しい爆発音が響き、火の手。
赤星「な、なんだってんだっ!」
黒羽「赤星! みんなを外へ!」
――黒羽、消化器を掴んで火元へ走る。赤星、リーブレスといくつのMOの類をキャリングケースにぶち込み博士他数名のみんなに声をかける。
赤星「とにかく避難だ! 早くっ」

――揺れて煙の出ている廊下を逃げる。外に出ると上空から謎の飛行物体が攻撃を仕掛けている。唖然とそれを見上げる赤星たち。建物の中から黒羽が走り出してくる。
赤星「黒羽っ」
黒羽「赤星! いったい、どうなってるんだ!」

――既に警察と消防隊が駆けつけている。声「第三実験棟の方が大変です!」

黒羽「第三実験棟って言ったら‥‥」
赤星「桜木博士がっ」(赤星、ケースを開けてリーブレスを二つ取り出し黒羽に一つ投げる)
黒羽(受け取って)「おうよっ」
葉隠「こりゃ! 竜太‥‥!」
赤星「田島さん! 博士のこと頼みます!」

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