★第2話 (3/4)
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――夜。大きな倉庫のような研究実験棟の上のほうの研究室。中で研究を続ける合田。外の様子を窺いながら、合田の様子を面白そうに見ている赤星。黒羽は顔に帽子をかぶせてソファに寝そべっている。pm1:00 開発が終わり、触媒は研究室の金庫に。赤星と黒羽それを見届ける。合田、部屋を出ていく。黒羽近くの椅子にまたがるように座り背もたれを抱える。赤星、黒羽の手から帽子を奪い、目深にかぶって右手の二本指でつばを上げて見せる。黒羽、帽子を奪い返そうとするが、赤星笑ってそれをよけると、そのままソファに寝転がり帽子を顔に載せて寝る。

――そのまま夜が更ける。部屋は点灯したまま。pm3:00いきなり警報機が鳴り、遠くでガラスの割れる音。飛び起きた赤星、思わず部屋を飛び出そうとして黒羽に襟首を掴まれる。
黒羽「陽動だ」

――研究室の窓ガラスが割られ、煙のでている何かが投げ込まれる。赤星、宙で受け止め、口元を腕で覆ってそれを外に投げる。窓の外から侵入しようとしていた男1が何か叫ぶ。同時にドアから男2、男3乱入。
黒羽(男2、3を叩きのめしながら叫ぶ)「そっちを追え!」
赤星「よっしゃ!」

――男1、ロープを伝って地面に着地。赤星窓からそのまま飛び降り、男を捕獲。と‥‥
赤星「伏せろっ」(男1を地面に押さえつける。男の立っていた処に弾丸が打ち込まれる)
――赤星、男1を押しやるように茂みの中へ飛び込む。何発か二人のあとを追う弾丸。音が終わり、赤星そっと顔を出して気配を探る。
赤星(悔しそうな男を見ながら)「行っちまったようだ‥‥。危なかったな、あんた‥‥」

――赤星、男1の手を後にねじり上げたまま研究棟の出入り口に向かう。中から銃声を聞きつけた西条が走り出してくる。その後ろから捕まった男2、3と警官。
西条「大丈夫か!」
赤星(男1を警官に渡しながら)「ああ、大丈夫です。狙われたのはコイツ。
  依頼主が口封じを計ったってやつですかね。黒羽のヤツは?」

西条「割れたガラスの掃除してる」
赤星「あちゃ‥‥。あれふさがないと流石に寒いよな‥‥。じゃ、西条さん、あとよろしく!」
――赤星、カンカンと音を響かせて鉄の階段を駆け上がっていく。呆れたように見送る西条。

===***===

――テロップ「2日後」 朝8:00 部長室にいる北原。電話がなる
北原「友人? わかった、回してくれ‥‥。北原ですが‥‥?」
――北原、驚愕の表情


――実験室。ガムテープと段ボールを貼り付けた窓。赤星、黒羽も手伝い、全員貫徹の様子。最後の実験、触媒を加えたオイルが静かに燃えていく。合田、喜びのあまり声がでない。
赤星「やりましたね、合田さん!」(赤星、合田の手を取る。黒羽も流石に嬉しそう)
合田(触媒の入ったガラス容器をとって)「さあ、あとはコイツを処分すれば終わりです」

――と、そこに内線電話がかかる。
合田「はい、実験室。ああ、部長! とうとう完成しました! はい、これから例のモノの
   処分に‥‥ え? 処分するな、ですって?」
――三人顔を見合わせる。


――応接室に座っている北原、合田、西条、赤星。入り口そばの壁に寄りかかっている黒羽。机の上には触媒の入ったガラス容器。
合田「いったいどういうことなんです、部長!?」
北原「何度も言っているように、本社からこれを取っておくようにと連絡があったんだ」
赤星「あなただって、これがどれだけ危険かご存じなんでしょう?」
北原「本社の決定は絶対です! とにかく私は、これを届けなければならないんだ!」

――北原、触媒の容器を取って部屋を出ようとする。ドアノブに手をかけて引こうとするが黒羽が手をひろげてドアを押さえる。
北原「と、通したまえ! 私は急いでいるんだ!」
黒羽(前を見たまま)「北原さん‥‥。ご家族に何かありましたね?」

――驚く合田、赤星に、やはりという表情の西条。
西条「相手が指定してきた時間と場所は?」
――黒羽と西条の顔を見比べ、がっくりとうなだれる北原。

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