★第5話 (1/4)
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――逃げてくるコート姿の3人の男。帽子が脱げると3人ともアセロポッド。追ってくるのはレッドとグリーン。ポッドの逃げる先をブラックとイエローがふさぐ。
ブラック「おっと、ここから先は通さねえぜ!」
――4人に囲まれたポッド。服を脱ぎ捨て完全に正体を現す。
レッド「ブラック! グリーン! そっちの二人‥‥!」
グリーン(レッドの言葉半ばに飛び込んでいく)「いっくよーっ!」
――ポッドの間合いに飛び込み、鋭い爪を逆手に持った左のトンファーで受けたかと思うと、持ち替えていた右の一本のスピードを殺さずに突きこむ。思わず後ろに倒れるポッド。ブラックも既にもう一人と格闘に入る。
――レッドとイエローは残りの一人を挟む。レッドと少しもみ合いになるポッド。と、レッドがポッドの背中を、軽くつきとばすように前へ押す。よろめき出るポッド。同時にイエローがチャクラムを投げると、それがポッドの上で弾けて網になりポッドを包み込む。
イエロー「やったぜ! タイミング、ピッタシじゃん!」
――レッドとイエロー、駆け寄ってポッドを網で巻き込んで動きを止めるが、ポッドの額に埋め込まれたディメンジョンストーンが黒に変わって‥‥
レッド「ああっ!」
イエロー「マジかよっ」
――ポッド、消える。
グリーン「うわっ 消えちゃったよっ?」
ブラック「こっちもだ!」
レッド「くそっ 打撃を加えないようにしても、ダメかっ」
――レッド着装解除。他の3人もいつもの姿で赤星の周りに集まってくる。
赤星(空を仰いで‥‥)「次元の通路が、開き始める‥‥」
===***=== タイトルIN「暗黒次元からの来訪者」===***===
――闇の中、遠くから響いてくる首領Wの声‥‥
「時は来たれり‥‥。時は来たれり‥‥! 時は来たれり!!」
――スパイダルのアジト。
ブラックインパルス(以下BI)「今や三次元への門戸は開かれた。我がスパイダル四天王達よ。今こそあの豊かな次元を我らの手に‥‥」(テロップ「司令官ブラック・インパルス」)
シェロプ「このシェロプ、皇帝陛下の御為に‥‥」(テロップ「魔神将軍シェロプ」)
スプリガン(ガンを肩に)「へっ 面白くなってきたぜ」(テロップ「機甲将軍スプリガン」)
ゴリアント「手柄はオレっちのモンスター軍団が頂きだ!」(テロップ「牙将軍ゴリアント」)
――アラクネー、無言でその場に踏み出す。テロップ「夢織将軍アラクネー」
スプリガン「ところで司令官。次元回廊はいったいどの程度開くようになったんですかね?」
BI「まだ次元回廊のコントロールそのものは不可能だ。だが、星の波動とその付置から類推して、今までの数十倍の回数で三次元へルートが開けることは間違いない。また、どこに次元回廊が生ずるかの予測も完璧に行えるようになっている。作戦の遂行には問題ないだろう」
シェロプ「しかし、時ここにきて、今だ次元回廊のコントロールが自由にならぬとは、
司令官殿の対応もだいぶ甘いのではないですかな?」
アラクネー「それは間抜けな科学者どもの咎。それともシェロプ大将軍は、退路がきちんと確保できていないと、怖くて指揮がとれないとおっしゃりたいのかしら?」
シェロプ(目を細めて)「新参者の小娘が、誰に向かって口をきいているつもりだ?」
BI「やめないか、シェロプ、アラクネー。仲間割れをしている時ではあるまい。次元回廊の出口は、太陽系第三惑星地球の日本という国の付近になる。我々に最も刃向かいそうな組織「オズ」は地球時間で一年前、すでに壊滅した」
スプリガン「あんときゃ、俺の機甲空挺師団が思いっきりやらせてもらいましたからね。で、今度もオレの出番ってわけですかい?」
BI「いや、あの国の建築物や文明は破壊してしまうには惜しい。住人どもも奴隷として使える。奴らを降伏させ、日本をできるだけ無傷に手に入れ、そこを拠点に地球を征服する。そして、三次元世界の全てに手を伸ばす。それが首領のお考えだ」
シェロプ「では先陣のお役目、ぜひこの私めに‥‥。(ギロリとアラクネーを睨んで)貴族と平民の志の違い、皇帝陛下にお見せしとうございます‥‥」
BI「潜伏させておいたアセロポッド達からの連絡が途絶えている。何か想定外のことが起きているのかもしれん。油断するな」
===***===
――オズベースの格納庫から通路を歩いていく4人。気持ち沈んで前を歩く赤星と少し後れて3人。翠川、駆けていって赤星の背中を叩く。赤星、翠川の肩に手を回し、トンファーの扱いを誉めている。翠川大喜び。黒羽、黄龍も後から追いつき、じゃれつくようにコントロール・ルームに入る4人。
――ピンクリーブスが隔離された実験室の中で座っている。体中に計測のためのコード類。
葉隠(モニターを見ながら)「OKじゃ! これでデータはそろったぞ!」
有望(ピンクリーブスの側に駆け寄りコードを外しながら)「お疲れさま! もう終わりよ」
――ピンクリーブス、部屋を出てくると、左手首のリーブレスに触れる。スーツ解除される。
瑠衣「あー! 暑かったー!」
黄龍「る、瑠衣ちゃん?」
翠川「リ、リーダーっ」(いきなり隣の赤星の襟元をひっつかむ)
赤星「うわっ」
翠川「どーゆーことっ! 瑠衣ちゃん、闘わせるなんて、オレ、絶対、反対だかんねっ」
赤星「ち、違うって! 落ち着け、輝!」(翠川の手やっと離れる)「瑠衣には、ピンクスーツの最終チェックに協力してもらっただけだよ。あれは4つのスーツの技術の集大成だ。ごく普通の人間が悪条件の中で活動できるように開発されたものなんだから‥‥」
翠川「なんだ‥‥。びっくりしちゃったよ。でも、瑠衣ちゃん、ホントに平気なの?」
瑠衣「うん! さっきもすっごく暑いお部屋に入ってたけど、大丈夫だったもん!」
黄龍「だいたいテルのスーツだって、俺様のと比べたら、そーとーよくできてんだぜ〜。お前があーやってトンファー使えんのも、全部スーツのお陰ってワケ‥‥(いきなり翠川に殴られて)いって〜! なにすんだよ〜っ」
黒羽(間に入って)「ほらほら、坊や、そこまでだ。今のは瑛ちゃんが悪い」
翠川「そーだよっ エイナが悪いっ あやまれよっ」
黄龍「ホントのこと言っただけなのにさー」
翠川「もーっ アッタマきたっっ」
黒羽「おい、いいかげんに‥‥」
葉隠(大声で叫ぶ)「うおおおっ やったぞ! すごい結果じゃあっ!」
――葉隠以外、全員耳をふさいで博士を見る。葉隠、がばっと有望の手を取る。
葉隠「有望君! 素晴しい! 君の案のおかげでスーツのエネルギー消費が半分に抑えられる!」
有望「は、博士‥‥。私の案といっても、博士のスピン理論のλ定数を少し変化させてシミュレーションしてみただけですわ」
葉隠「いや、儂だけでは思いつきもしなかったわい! よーし、これで方向は決まった!有望君、悪いがもう少し手伝ってもらうぞ!」
有望「はい! 博士!」
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