★第5話 (4/4)
(1)
(2)
(3)
<4>
――コントロールルーム。戻ってきた4人。3人、崩れるようにイスに座り込む。黒羽、例によってドアの側の壁に寄りかかっている。
葉隠「みんな、大丈夫か!?」
赤星「ええ、なんとか‥‥。まさか、あんな‥‥(気弱なことを言いそうになってハッとする)い、いや、博士、データ的にはどうなんです?」
葉隠「芳しくはない。あの化け物の身体は今君たちが持っている武器では破れん‥‥」
黒羽「たまたま、バルカンぶっ放せる場所だったからよかったが‥‥」
黄龍「そうゆーこと。街中とかじゃ、あの手は使えねーんじゃねえ?」
赤星「スパイダル帝国‥‥。地球を征服するって言ってたな‥‥」
翠川「アイツら、どこに行っちゃったんだろう?」
有望「彼らも、あの‥‥アセロポッドとかいったかしら、あの連中と同じ電磁波を出しているの。だから現れればたぶん検出はできるとは思うわ‥‥」
黄龍「参ったよなー。あのアセロポッドってのが、沢山来るだけだと思ってたら‥‥」
黒羽「まあ、いささか画一的に過ぎるとは思ってたが‥‥。しかし、あそこまで力の差のあるヤツが出てくるとはな」
翠川「じゃ、じゃあ、こんどアイツら来たら、オレら、負けちゃうの?」
赤星「‥‥‥‥有望、俺のスーツから電送された映像、出せるか?」
有望「どのあたり?」
赤星「黄龍がリーブラスターで化け物を撃ったあたりだ‥‥。あ、俺がやる」
――赤星、ジョグダイヤルを回していく。皆、立ち上がってモニター前に
赤星「ここだ」
――倒れたレッドの視点からの映像。リーブラスターの弾丸が当たった怪人の表皮が一瞬溶けて弾丸を吸収し、すぐ再生する。
黒羽「溶けた‥‥。そうか‥‥テルミットを!?」
赤星「ああ。衝撃を吸収するためにもし溶けやすくなってるんだとすれば‥‥、テルミットぶち込んだら効くんじゃねーか?」
――有望、さっとマシンに向かい、データをいくつか打ち込む。
有望「でも‥‥2分以内には再生してしまいそう‥‥」
赤星「それだけありゃあ充分だろ。黒羽がチェリーでテルミット弾を撃ち込む。黄龍、ヤツが両手でガードするの、リーブラスターで止められるかな?」
黄龍「二丁使えれば、なんとかなるっしょ」
黒羽「さすが瑛ちゃん。謹んでオレのをお貸ししましょう」
――モニター、リーブラスターの映像へ。くるんと剣の形に変形。説明:ブレードモード
赤星「それで、溶けた箇所に輝と俺がリーブラスターをブレードモードで叩き込む。輝、下から黄龍がくるから、かなり高くから入るぞ。あと、ブレードが互いにぶつからないように注意だ。力を相殺したくない。」
翠川「う、うん。リーダーのブレードに沿わせればいいんだね?」
赤星「違う。お前がポイントを決めるんだ。俺がお前に合わせる」
翠川「えっ!」
赤星「お前の動体視力のほうが俺のより遥かに優れてる。溶けた箇所、確実に見極めて突け。俺はお前の動きに従う」
翠川「そんなこと‥‥」
黒羽「坊や。競技だと思うんだな。煙の中から的が出てきて、いかに早く、確実に的を突くかって、競技なんだってな」
翠川「で、でも‥‥」
黄龍「アキラよー、お前の動きの良さ、俺様だって認めてるんだけどな、ちょーっと悔しいけどさぁ?」
翠川「エイナ‥‥」
黄龍「信じてるぜ。お前がやりやすいように、こっちも目一杯フォローすっからよ!」
翠川「よ、よし! オレ! がんばるよっ」
サルファ「敵ノ電磁波、きゃっちシマシタ! T7ぽいんと びる街デス!」
黒羽「な! 博士! 警察には!?」
葉隠「分かった範囲のことは報告してある!」
赤星「よーし、こっちも出動だ!」
――4人部屋を出ようとすると、いつの間にか入口に瑠衣が立っている。
瑠衣「あ、赤星さん‥‥あの‥‥」
赤星(横をすり抜けながら)「そんな顔すんな。大丈夫だ!」
――黒羽、瑠衣の肩を軽く叩き、ウインクしてやはり脇を走り抜ける。翠川と黄龍は少し複雑な表情で‥‥。黄龍、通路を走りながらもコントロールルームの前に佇む瑠衣を何度も振り返る。
===***===
――ビル群のただ中に出現したシェロプ、怪人、アセロポッド。
シェロプ「我が名はシェロプ。暗黒次元を統一したスパイダル帝国の魔神将軍シェロプ。今からこの国は、スパイダルの統治下におかれるのだ!」
――葉隠の連絡で特殊部隊と大型の銃を用意して立ち向かう警官隊。アセロポッドは倒せるが、怪人に一蹴される。そこに4台のリーブセクターが入ってきて、警官隊と合流。
現場の責任者「あ、あなたたちは‥‥OZの?」
レッド「はい! 化け物二匹は引き受けます!」
シェロプ「また現れたな! OZの残党め!」
レッド「今度は逃がさねぇぜ!」
シェロプ「面白い! マルキガイナス! 奴らを皇帝陛下への生け贄とせよ!」
――闘いに入る。シェロプVSイエロー、グリーン。怪人VSレッド、ブラック。レッドとブラックは怪人のパワーに押されつつ、なんとかその動きを止めている。グリーンのめまぐるしいヒット&アウェイによる攻撃と、とその間を縫って絶妙に撃ち込まれるイエローのリーブラスターにシェロプたじたじ。と、トンファーの長軸をもったグリーンがシェロプのサーベルを絡めはじき飛ばす。シェロプ、思わず飛んで、サーベルを拾う。
シェロプ「チッ マルキガイナス! あとはまかせたぞ!」(消える)
――怪人に対峙する4人。
レッド「いくぜっ!!」
3人「了解!」
――中にブラック、イエロー、両翼にグリーン、レッド。4人で怪人につっこんでいく。
ブラック「ブラック・チェリー!」
――矢の先端のテルミット弾、怪人の胸に付着し高熱を発する。思わず両腕で庇おうとするが
イエロー「リーブラスター!」
――二丁のリーブラスターを持った黄龍が走り込んできて怪物の両腕に弾丸をぶち込む。
レッド・グリーン「リーブララスター、ブレードモードッ」
――黄龍の後ろから飛び上がったレッドとグリーン
グリーン「そこだーっ!」
――怪人の胸の溶けた部分に、キレイにそろった2本のブレードが刺さる。
レッド「離脱しろっ」
――グリーン、ブレードを押し込む反動で後ろに翻って離脱。レッド2本のブレードの束を掴むと、怪人の身体を蹴ってブレードを抜き、離脱。
――崩れた怪人。揃う4人。
レッド「やったか?」
グリーン「わっ 動いたっ!」
――怪人よろめきながら立ち上がる。
マルキガイナス「こ、このくらいで、オレを倒せると‥‥思うなよ‥‥」(消える)
ブラック「バカな‥‥あれでも、まだ倒せないのか‥‥」
――港。海に沈む夕日を見つめる、赤星、黒羽、黄龍、翠川の4人。
黒羽「始まったな‥‥」
黄龍「ああ‥‥」
翠川「でも‥‥きっとなんとかなるよ! オレたち、一緒ならさっ」
赤星「そうだな‥‥」(他の3人の顔を見て)「そう、信じよう!」
――4人、決意の表情で、夕日に背を向けて歩き始める。
(エンディング)
(1)
(2)
(3)
<4>
(一覧表へ)
(龍球TOP)
(TOP)