★第9話 (2/5)
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――閉店間際の森の小路。何事もなかったようにドアを開けて入ってくる黄龍。
(2人同時に)
瑠衣「黄龍さんっ!」
翠川「瑛那!」

――黄龍、手をひらひら振る。
黄龍「よ、たーだいまっ」
赤星「どこ行ってたんだ?」
黄龍「ちょっとねー」

――黄龍、カウンターに座り、水を注いで一気飲み。
黄龍「……あんのさあ……アレは?」(ギターを弾く真似。さらに口笛を吹いてチッチッチッと指を振る)
赤星(親指を隠し扉に向けて)「ベースだよ。さっき見たけどオズブルーンで寝てたぜ」
黄龍「なんだ! も〜ビビらせやがって… 実はさ〜、入る時、内心いたらやっべーなーと思ってたんだよねー」
翠川「ふ〜〜〜ん、黒羽さん怖いんだ」
黄龍「なーに言ってんの、また何か言われたらめんどくせーと思っただ・け。おめーと一緒にすんな」

――ムキになる翠川とじゃれる黄龍。そこへ瑠衣が歩み寄って耳打ち。
瑠衣「ね、黄龍さん。黒羽さんね、あたしにだけ言ってくれたの。オレがいちゃあ瑛ちゃんも帰りづらいだろって。だから今日はさっさと寝るよって……」

――瑠衣、黄龍の手を握って、目をじっと見つめる。
瑠衣「ホントは黒羽さん、黄龍さんのこと考えてるの。だから仲直りして、ね」

――黄龍、しばし真剣な目で瑠衣を見ていたが、すぐへらっと笑って手を放す。
黄龍「あいつ、そんな事言ってたの?ったくよ〜、なんだかんだ言ってガキ扱いってゆーかさ…瑠衣ちゃん、あいつの言うことなんかマトモに聞いちゃダメだよ」
瑠衣「でもっ…」
黄龍「じゃ、バーイ」

――去っていく黄龍。顔を見合わせる赤星、翠川、瑠衣。
赤星「…大丈夫。あいつはイエローリーブスだ」


――スパイダル基地。
シェロプ「まだオズリーブスの正体は掴めんのか!」

――敬礼し、暗黒次元の言語を発する2体のアセロポッド。
シェロプ「ええい、役立たずどもめが……目障りな!」

――サーベルで2体とも始末するシェロプ。消えるアセロポッド。基地の影から響く足音。ブラックインパルス登場。
シェロプ「……これはこれは司令官。何か御用でしょうかな」
BI「言わずとも分かっておろう。今回のことはそなたに任せてあるはず…。作戦はどうなっているのだ。まだ動きを見せぬようだが」

――次々と姿を現すゴリアント、スプリガン、アラクネー。
ゴリアント「シェロプよお!てめえオズリーブスにビビっちまってんじゃねえだろな? オレっちが代わってやってもいいんだぜ!」
スプリガン「そう言いなさんなゴリさん。ご貴族様は万事優雅でおいでなさるのさ」
アラクネー「作戦の指揮が決定してから時間も経つというのにこの体たらく……。司令官、あたくしの部下ならばこのような」

BI「黙れ。指揮はシェロプが執ると決まったのだ………よもや本当に何も手は打っておらぬのではなかろうシェロプ」
シェロプ(3人を見下すように眺めてから)「はっ。既に暗黒次元より我が軍最強の戦士、マルキクワンガーを呼び寄せております」
BI「よかろう。マルキクワンガーを地上に放て!!」


――黄色いフリスビーを持って公園に向かう黄龍。公園から聞こえる悲鳴。
黄龍(公園に目を向けて)「まさか!」


――公園。逃げ惑う人々。暴れるクワガタの怪人、マルキクワンガー。
マルキクワンガー「ふはははは、どこだぁ出て来いオズリーブス!」
イエロー「ここにいるぜ、クワガタ野郎!」

――子供たちを背にしてマルキクワンガーの前に立つイエロー。
イエロー(名乗りポーズ)「龍球戦隊オズリーブス、イエローリーブスが相手になるぜっ!!」
マルキクワンガー「出たなイエローリーブス。オレの名は暗黒怪魔人マルキクワンガー! まぁずは貴様から血祭りに上げてくれるわ!!」

――トンボを切って飛び退くイエロー。着地、リーブラスターを抜く。
イエロー「リーブラスター!」

――マルキクワンガーの体の表面で爆発。しかしダメージなし。
マルキクワンガー「そんなものは効かん!効かんぞお!!死ねイエローリーブス!!」

が、その足元で爆発。頭上から声「そこまでだ!暗黒怪魔人マルキクワンガー!」

マルキクワンガー「何者だっ!!」
――振り向くマルキクワンガー。建物の上に立ち、リーブラスターを構えるオズリーブス4人。4人、名乗りポーズで、

レッド「レッドリーブス!」
ブラック「ブラックリーブス!」
グリーン「グリーンリーブス!」
ピンク「ピンクリーブス!」

――名乗ってから飛び降り、イエローの所に集まる4人。
5人(全員バージョン名乗りポーズ)「龍球戦隊!オズリーブス!!」
マルキクワンガー「現れたなオズリーブス、ここが貴様らの墓場だ! 我らスパイダルの力、今日という今日こそ思い知るがいい!!」

――マルキクワンガーに立ち向かう5人。レッドのパンチがヒット、よろけるマルキクワンガー。イエロー・グリーンのダブルキック。ツノで振り払うマルキクワンガー。隙が生じたところをブラックの後ろ回し蹴り。

ピンク「今よ!マジカルスティック!」
――マジカルスティックの攻撃。マルキクワンガーの体に電流が走る。

マルキクワンガー「ぐおおおおぉ!!おのれぇ調子に乗りおって……死ねぇっ!!」
――2本のツノがはずれてブーメランのように飛び交う。ジャンプ中のレッド・グリーンの胸に命中。

レッド「うおおっ!」
グリーン「うわあっ!」
――さらにツノが旋回してブラック・イエロー・ピンクを襲う!

ブラック「ぐっ!」
イエロー「うあっ!」
ピンク「きゃあっ!」

――ツノが円を描き、マルキクワンガーの頭に戻る。
マルキクワンガー「ふわっはっはっはっはぁ!見たかホーンブーメランの威力!!」

――5人、よろけつつもレッドを中心に集まる。
レッド「なんて奴だ、ツノを飛ばしやがった!」
グリーン「リーブラスターは通用しないし…くそっ!」
マルキクワンガー「貴様らの体を八つ裂きにしてくれるわ!喰らえホーンブーメラン!!」

――2本のツノが飛ぶ!
ブラック「ちっ、イエロー! ブラックチェリーではあの動きは捉えられん! 
ホーンブーメランに対抗できるのはお前のリーブチャクラムだけだ!」
イエロー「OK!リーブチャクラム!!」

――チャクラムのポーズ後、ホーンブーメランを落とすべくチャクラムを投げるイエロー。
マルキクワンガー「甘いわっ!」

――ホーンブーメランに撃墜されるリーブチャクラム! 煙を上げて地面に突き刺さる。
イエロー「な、なんだって!?」

――が、背後でレッドの声。
レッド「ぐわあっ!!」

――2つのホーンブーメランに胴体を挟まれ苦しむレッド。
4人「レッド!」
マルキクワンガー「ふははははは苦しめ苦しめ、レッドリーブス! あと少しで貴様の体は真っ二つよ!!」

――4人、ホーンブーメランをはずそうとするが、ピクリとも動かない。だんだんレッドの体に食い込んでいく。
レッド「み、みんな…!これでホーンブーメランの動きは止まった! 今のうちに奴を……ぐああっ!」
ブラック「赤っ………くそぉ、みんな行くぞ!!」
グリーン「おう!」
ピンク「はいっ!」

――飛び出す3人、イエローは出遅れる。一歩走るが立ち止まって落ちたチャクラムに目をやる。

イエロー「……………」


――クワンガーと戦うブラック・グリーン・ピンク。
ピンク「もう許さないから!マジカルスティック・稲妻重力落とし!!」
マルキクワンガー「ぐおおおっ!?」

――ピンク、ジャンプからエネルギー全開でスティックを打ち下ろす。
ブラック「よおーし、ミド! ダブルだ!ブラァック!!」
グリーン「グリーン!!」
ブラック・グリーン「ダブル反転きりもみキック!!」

――2人揃って空中回転ジャンプキック。
クワンガー「ぬううぅ…おのれオズリーブスめ、命冥加な奴らよ! 今日のところはこれで引き下がってやるわ!!」

――ホーンブーメランを頭に戻す。手をかざし消える。

――ガクリと倒れるレッド。スーツが破れ血が流れ出している。駆け寄る3人。
ブラック「レッド!」(耳元で小声で)「頑張れ、まだ着装は解くな」
グリーン「しっかりして下さいっ!!」
ピンク「レッド!レッドーっ!!」

――少し離れたところで立ち尽くすイエロー。呆然と眼前の状況を見つめる。ふと視線をチャクラムに移す。突然ハッとしたように顔を上げる。

イエロー「……………!」

――公園の木の側に、剛とジョンが立っていた。怒ったような傷ついたような顔でイエローを見つめる。走り出す剛。
イエロー「あっ…」

――追うように手を伸ばすイエロー。だんだんとその手が下がり、胸の前で握り締める。

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