★第9話 (4/5)
(1)
(2)
(3)
<4>
(5)
――深夜。灯りを細くした森の小路。カウンターに赤星と黒羽。
赤星「まだやってんのかな、黄龍の奴」
黒羽「らしいねえ。さっきも格納庫で寝ようと思ったら、トレーニングルームでドンパチうるさくて寝るどころの騒ぎじゃねえ。あれじゃあオズブルーンがかわいそうだ」
赤星(くすくす笑って)「"瑛ちゃん"が心配なら素直に見に行きゃいいんだ。無理すんなよなっ」
黒羽「してません」
赤星「してますーっ」
黒羽「してません」
赤星「してます」
黒羽「してません」赤星「してます」黒羽「してません」赤星「してます」「してませ」「して」「してま」「してる!」
黒羽「し・て・ま・せ・ん」
――ギターで赤星の腹をつつく。
赤星「いてっ! いててて…!」
黒羽「おやおや。これっくらいで大ゲサなこった」
赤星「ケガつっつきゃいてえに決まってんだろ!」
黒羽「ほお、そうかい。坊やたちの前じゃずいぶんと平気そうだったもんでね。オレはまたてっきりケガなんざすっかり治っちまったかと思ったぜ」
赤星「そうそういきなり治るかよ」
黒羽「有望さんの看病でもか?」
赤星「あいつは科学者だぜ。医者じゃねえよ」
――黒羽、肩をすくめ両手を広げる。溜息。首をかしげる赤星。
赤星「しかしよ…黄龍の奴、どう出るかな」
黒羽「どうでしょうかねえ」
赤星「またまた」
――赤星、ふと真面目な面持ちに。黒羽、どことなく浮かない顔。
赤星「大丈夫だ。黄龍ってのは確かに立ち回りは下手かもしれねえが気持ちの優しい男だ。男の優しさは本当の強さがなけりゃあ生まれてこねえ。本当の強さってのは腕っぷしなんかじゃねえさ…」
――赤星、黒羽の背中を叩く。
赤星「心配すんなって」
黒羽(ニヤリと笑い)「してませんさ」
――オズベース、司令室。大きく伸びをする葉隠博士。コーヒーをすする田島博士。
葉隠「ふわあああ……。一晩番をしてみたが、結局スパイダルは動きなしじゃったのう」
田島「そうですね…」
――突然警報。ガタッと立ち上がる葉隠・田島。機械音を発しながら飛んでくるサルファ。
サルファ「エマージェンシー・エマージェンシー!CP3ぽいんとニ次元ノ歪ミ発生」
――格納庫に集まる赤星・黒羽・翠川・瑠衣。
赤星「行くぞ、今日こそ絶対に奴を倒す!」
翠川「ラジャー!」
瑠衣「瑛那さんは?」
黒羽「別行動の指令だ。CP3ポイントで合流する」
――セクターに乗る翠川、瑠衣。
翠川「エイナさ、きっとすごい技、マスターしたんだぜ!」
瑠衣「うん!瑠衣たちも頑張ろうね!」
翠川「ああ!…あっ、ちょっと待った!」(エンジンをかける瑠衣を止めて)「無茶は禁止だよっ」
――瑠衣、にっこり笑って親指を立ててみせる。手を打ち合わせて走り出す2人。
――オズブルーンのハッチを開ける黒羽。隣でレッドハリケーンに乗り込む赤星。
赤星「助かったぜ」
黒羽(オズブルーンの操縦席に座ってチッチッチ…)「オレの希望を言ったまでさ」
赤星「希望だけじゃねえさ。オレは来てくれると信じる!」
――同時にハッチを閉める赤星、黒羽。
黒羽「よおし、オズブルーン!GO!!」
赤星「オズリーブス、発進!!」
――市街地。飛び交うホーンブーメラン、破壊される建物。逃げる人々。崩れる建物の向こうから現れるマルキクワンガー。後ろで飛んだり跳ねたりするアセロポッドたち。
レッド「待てっ!!」
――振り返るマルキクワンガーとアセロポッド隊。レッドを中心に並んで立つオズリーブス4人。後ろにレッドハリケーン、グリーンセクター、ピンクセクター。
レッド「龍球戦隊!」
レッド・ブラック・グリーン・ピンク「オズリーブス!!」
マルキクワンガー「現れたなオズリーブス、今日こそ貴様らを葬り去ってくれる!!」
レッド「行くぜみんなっ!!」
――アセロポッド隊を蹴散らす4人。主に殴るレッド。蹴るブラック。飛び跳ねるグリーン。相手の力を受け流し投げるピンク。全員消え去る。
レッド(マルキクワンガーを指差し)「罪もない人々を苦しめ、あまつさえ町を破壊するマルキクワンガー!許さん!!」
マルキクワンガー「黙れこわっぱめ!!」
レッド「リーブライザー!」(言いつつ装着)「とおっ!!」
――レッドのパンチ、マルキクワンガーの顔に炸裂。続けて何発も殴りつける。
ピンク「行くわよっ、マジカルスティック電磁サイクロン!」
――マジカルスティックの先から電光、マルキクワンガーの体を縛る。
マルキクワンガー「ぬおおおお…………!!」
レッド「今だ!喰らえっ!!」
マルキクワンガー「甘いわぁ!!」
――電磁サイクロンをかき消し、レッドを弾き飛ばす。転がって受身をとるレッド。
グリーン「くそっ、ミドトンファー!」(言いながら構える)「といやっ!」
――打ち合うグリーン、マルキクワンガー。ツノでミドを持ち上げ、投げ飛ばす。グリーン、地面に投げ出される。入れ替わるようにブラック。
ブラック「こいつは近寄れんぜ、ブラックチェリー!!」(と言って取り出して)「とりゃあっ!」
――放つ矢。マルキクワンガーに命中、爆発。
マルキクワンガー「ええい、痒いわ!!邪魔だ、今すぐ始末してやる!!」
――ホーンブーメラン飛ぶ!
レッド「まずい、あの技だ!」
――避ける4人。が、レッドとグリーン、ブラックとピンクを2本のブーメランが追いかける!
ブラック「しまった!ホーミングか!……ぐあっ!」(喰らって倒れる)
レッド(振り返り、駆け寄る)「ブラック!…うわあっ!」
――レッドも喰らう。怪我の上にヒット。
ブラック「赤星!」
グリーン「はっ!危ないピンク!!」
――ピンクに迫るホーンブーメラン。
ピンク「きゃあっ!」
――キーン!と効果音。地面に落ちるホーンブーメラン。
マルキクワンガー「なにいっ!?」
レッド「あれは!」
ブラック「もしや!」
グリーン「ああっ!!」
――空中で弧を描くリーブチャクラム!受け止める黄色いスーツに手袋の手!建物の上に立つイエローリーブス!
イエロー(名乗りポーズ)「イエローリーブス!!」
(1)
(2)
(3)
<4>
(5)
(一覧表へ)
(龍球TOP)
(TOP)