その1:どこが秘密?ゴレンジャー

いま、ケーブルテレビのファミリー劇場でゴレンジャーをやってまして。途中からですが毎週ちゃんと見てます。ゴレンジャーは"スーパー"戦隊シリーズ第1弾。ムチャな回も多いのですが素直に見続けられてます。なぜなんでしょう? 一緒に見始めた仮面ライダースーパー1はジンドグマ編でくじけちゃったというのに‥‥(ゆうさん、ごめん)

とにかく怪人が凄い。「ピアノ仮面」とか「ストーブ仮面」とか。どこぞのバラエティ番組の着ぐるみのような怪人ばっかなのです。必殺技はエンドボールというラグビーボールみたいなのをぶつけるんですが、たとえばストーブ仮面の場合。蹴りこんだボールがいきなり灯油に化ける。「おお、燃料補給だぁ!」と怪人が自分のタンクに入れる。と、「ぐわぁあああ! 液体爆弾だったぁあああ!」って爆死。いやぁ、すげぇ! どれもそんな感じです。

でも言っときますが、怪人、けっしてふざけてるわけじゃないんですよ。けっこう凄い作戦やりますからねぇ、黒十字軍。今の戦隊の敵なんぞ可愛いもんです。

ゴレンジャーは国際防衛組織イーグルの精鋭部隊なんですが、この番組、そのイーグルvs黒十字軍の全面戦争の面が強烈なんですよね。一般人が巻き込まれることはけっこう少ない! でもイーグルの平社員(?)は相当死んでます。マジ戦闘員並です。互いにやたらスパイを送り込んでたり、盗聴したり偽装したり、裏をかいたり裏の裏をかいたり、ややこしい展開も多い‥‥んですが‥‥‥。

「そ、その作戦はなんの為だったんだー! 単に宮内さんの拷問シーンを入れたかっただけかっ タダでさえズバットで殴られ疲れてるんだから、やめろってーの!」

となることも多いんです。そーやって散々アオの宮内さんが目立ちまくった回なのに「キミは海城剛(←アカ)を見たか」ってタイトルつけられてもなぁ‥‥(笑)。複雑です。
ちなみにゴレンジャーでは、変身後は、アカ、アオ、キ、ミド、モモって日本語で呼び合います。もちろん龍球の黒羽がグリーンのことをミドって呼ぶのはここから来ています。戦隊多しといえど、色を日本語で使ってるのはゴレンジャーだけだと思いますけど。

でも、つっこみまくりたくなるストーリーやお子さま向けアクションシーンの中でも、キャラのカッコつけ部分が浮いてないのがゴレンジャーの不思議なんですよね。やっぱ、戦隊モノはストーリーよりキャラのパワーですかね。

誠直也氏が演じたアカの海城は私的に大スキなキャラです。実はBBSで龍球が生まれたばかりの頃、レッド(あの頃は名前がなかった)のカキコはけっこう海城イメージでした。いやまぁブラックがあーでしたので(笑)。でも書いているうちに弱い部分や子供っぽい部分が色々入ってきて、今の赤星に変化していったのです。てなわけで海城さんは赤星の高校の先輩(第30話に出てくる真道先輩)になってもらってます。
誠氏のアクションって喧嘩っぽい粗暴さがあって独特なんですよね、あの殴り方とか。ホントに殴ってないだろーなってちょっと心配ですけど(笑)。ペギーと新婚さんに化けて四国に乗り込む回とか、まるでやくざとその情婦。その派手なストライプの背広はやめて!とか思いました。似合いすぎて怖い(笑) 何よりブルー役にかの宮内氏を配置してるのに、負けないだけの存在感があったのが凄いと思います。

アオの新命役の宮内氏は‥‥相変わらずです(爆笑!) いや黒羽みたいな感じ(逆だろ!) ゴレンジャーの途中からズバットの撮影に入ってますが、そこからいきなり短髪になるので、 すぐわかります。気になるのが服装。赤いシャツに黒ベスト、黒のスラックス、黒いスカーフ、黒いテンガロンハット。時々喫茶店でギター引いてますけど、もちろん白ギター。黒い上着を着ればニセ早川のできあがり、スカーフを白くすれば本物早川のできあがりです‥‥(死)
私はV3を見ていないのでなんとも言えないのですが、ズバットのベースってなにげに新命で作られてる気がするんですけど、どうなんでしょう?

海城と新命は呼び捨てのつきあいですが、あとの三人が二人を呼ぶときは「さん」付けです。龍球の年齢設定やる時はここからイメージもらいました。私的には海城と新命の友情話とか信頼話とかもっと見たかったですね。うちの赤星&黒羽のように。あの二人でやっていただいたらとっても魅力的だったと思うんですが。

モモのペギー役は小牧リサさん。ミドと並んでると本当にお姉さんと弟という感じでえらく素敵です。「ミド! しっかりして!」ってな声は耳について離れません。爆弾の専門家だし、エンドボールのスターターも彼女。凄い戦力かも。ホットパンツと袖のふわーっとした白いブラウスでの素顔の立ち回りは惚れますよ。その後のバトルフィーバーでミスアメリカのスーツアクターもされてます(あれは男性には絶対に着られない形でしたものね)

キの畠山麦氏は宮内氏とはプライベートでも仲が良いとズバット大全で読んだんですが、確かに新命との絡みはお互いに本当に楽しげです。戦隊で途中で降板してまた戻ってらしたのはこの方だけですよね。黄色の大飯ぐらいってよく言われますが、実は彼とイエローオウルぐらいじゃないですか? あと方言をしゃべるのも、この方以降はカーレンジャーのグリーンまで出てない気がします(カクレンジャーのブラックは日本語自体がたどたどしかったけど)

新キレンジャーは58話〜67話までです。67話の新キレンジャーが戦死して旧キレンジャーが戻ってくる回、あとから収録されたようですね。だって67話では宮内さんの髪が短いのに、68、69話あたりではまた長髪に戻ってる‥‥。ネットで色々調べれば事情がわかるかもしれませんが調べていません。

そしてミドの伊藤幸雄氏。私はバトルフィーバーのコサックがけっこう好きだったので、きゃー若い!とか喜んでしまいました。バトルフィーバーの時は小柄で理知的なイメージがあったんですよね。背の高いバトルフランスがいたセイかもしれませんけど。でもゴレンジャーの時は背が高く見えるんですよ。印象なんていい加減なもんです(笑) 若くて、アツクなったり、ドジ踏んだりとかそういう役所がお似合いで、可愛かったです。

そしてゴレンジャーで何よりも見ていただきたいのがメカデザインの剽軽さです! バリブルーンのデザインは、バイクロッサーのケンローダー並についていけないとか思いました。バリドリーンになった時ちょっとはマシになったと思ったのですが、真下から見て脱力。そしてバリキキューンの後ろ姿には「あれは笑わせることで、追撃する気を失わせるためのデザインでは‥‥」と真剣に悩みました。ウチ(龍球)のオズブルーンとオズドリーンはこんなじゃないといいなぁ!(笑)

ってなわけで、お子様が楽しめる戦闘シーンという意味では、ゴレンジャーは戦隊シリーズ随一かもしれません。特にエンドボールシーンは見落とせない! そしてご両親の興味は素敵な役者さんが惹きつけていた‥‥と、そんな感じでしょうか。
ただしゴレンジャーのどこが「秘密戦隊」だったのかは謎だなぁ‥‥。国際的な組織のエリート集団で、その上敵にもばっちり素顔がバレてるのに‥‥。この謎を解くためにも最初の方を見なければ‥‥って、うちも後半同じじゃん!(爆笑!) いいんだ、うちは秘密戦隊って銘打ってないもん(こら!)
2003/02/18

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background by Little Eden